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やってきました、ゴールドウイング1800ベースのトライク。
日ごろビッグスクーターを見慣れていてもこれはでかい。
ばかでかい。オーディオも充実しています。
ほとんど車ですね。
”虎行”と書いてトライクと読みます。
ホントに虎のようですね。迫力満点です。
んなわけありません。信じたあなたがバカだった。
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なぜにこの車両が入庫したかといいますと
リヤボディに黄変が見られるということで・・・。
ん?どうなっているんでしょう? |
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よく見てみますと、おお、たしかにこれは変ですね。
塗装面にも亀裂が入ってきています。
病巣は深部に達していると感じました。
こういう箇所が何箇所にもあります。 |
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ちょっとめくってみましょう。
ふむふむ、やはり表面的なものではありません。
まずサフェーサー層までめくってみましたが
まだまだですね。
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さらに掘り進みますと表面の亀裂どおりに
パテに亀裂が生じています。
地割れですな。東南海地震の前触れかもしれません。
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さらにユーラシアプレートを切削します。
ああ、巣穴もでかいのがあいています。
これは深刻ですね。マグマだまりかもしれません。
これでは地盤が弱くなりますね。
ほうっておくと噴火の恐れもあります。危険です。
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さらに病巣を取り除いてみましょう。
ここまで進んで黄色く変色している部分が
このピンク色のパテの塗布範囲と一致している事に
気づきます。
うん、このパテが原因だな。こいつが癌だ! |
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がん細胞は一つ残らず取り除かなければなりません。
ピンク色の細胞を全摘出です。 |
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ぬぬ、こちらにも転移しています。
これはトランクフードの上ですね。
こちらも綺麗に取り除きます。 |
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かなり盛ってあったパテを取り除いたため
今度は健康なパテでその形を作っていかなければ
なりません。
トランクフード、の形に沿って作られていたものですので
綺麗に角を盛り付けしフードに合わせて
高さとラインを出していかなければなりません。
まずはファイバーパテを盛り、強度と大まかな形を
確保します。 |
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ファイバーパテを何回か研いでは付けて
高さと大体のラインだしが出来ましたら
鈑金パテに移行します。
右側のグレーのパテです。
下に転がっているのがサンダー類です。
色々な種類のサンダーを使い形作りです。
この他に2種類使います。
もちろん手研ぎも入れます。 |
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鈑金パテまででほどんどの高さとラインを完成させます。
その後はひずみ抜きですね。
ポリエステルパテを使います。
この黄色っぽいのがそうです。
きめが細かく微妙なひずみを修正するのに適します。 |
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そしてさらに細かいパテで最終のひずみ抜きです。
ここまでで何回?つけては研ぎを30回ぐらいは
やっているかな。
部分的な修正もあります。
手間隙ですね。ホント手間仕事なんです。
時間はとんでもなくかかっているんですよ。 |
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そしてやっとサフェーサー。
何回もつけたパテをやっとパックできました。 |
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そして全体を塗装するためにリヤボディを
降ろすことにしました。
マフラーや配線を外してごっそりおろしてしまします。
角パイプによるフレームが丸裸になりました。
ほ〜、こんな風になっているんだあ。ふうーん。
としげしげ眺めます。
こんなのならもっといいの作れそうだ。
とすぐ考えてしまうのであった。
オーダーお待ちしております。
・・・・・うそうそ。
今そんなことにまで手を出している余裕ありませんでした。
出来るからって何でもやっていたら体いわしてしまいます。
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おろしたヤボディとGL1800.
・・・・場所とるよな〜。
車1台分じゃきかないよこりゃ。 |
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そしてペイントして磨いて組み付けて
やっとこさ完成。
きれいになりました。
癌には気をつけましょう。定期検診が効果的です。
んでも、地震の方は予測不可能ですので
お気をつけ下さいね。
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