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これが加工前のバンパー。EU仕様です。 |
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リヤサイドスカートの位置決め。
そして、ダクト位置決め。
お客様の作ってくださった、CG完成予想図にむけて忠実に再現していきます。 |
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ためらわず切っちゃいましょ〜。
おお、穴あいてもうた。もう元には戻れません。
どうしましょ(^^; っていつもこんな気分になってしまいます。 |
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この素材、なんせ密着が悪いんです。
加工には適さない。切り取ったバンパーで密着テスト。
あらゆるボンドやFRP、樹脂、を付けてみます。
一口に樹脂製品といっても、PP・PU・PURやなんやかや
いろんな種類が出ています。
うまく密着するものもあれば、しないのもあり、個々にきっちりテストしてから 作業していかなければ |
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表面上、綺麗に密着してもクッと曲げたらダメですネ。
表面上ならみんな付きます。
実際これぐらいの強度で仕事しているところはいくらでもありますね。
でも持ちを考えると、なかなかこのようなのではダメです。 |
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こりゃダメかな〜。今回は・・。
マ、先にとりあえずFRPのエアロを一体化させましょう。
FRPどうしなら加工が楽なんですけどネ。
でも、今回はウレタンバンパーとの一体化なのでキチンと
エッジ処理をします。 |
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バンパー側も足付け処理。
ここで、素材まで出してはいけません。密着力が急落します。
メーカー塗料でしたら、素材との密着にかなりの強度がありますので
塗料を残します。 |
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そこに、エポキシ系のボンドで裏打ちしてから
表も留めて行きましょう。
しっかりクランプで固定です。このあとパテで形を作っていきます。 |
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ダクト加工に戻りましょう。
通常なら、ここにFRPでダクトをつくりそれをそっくり付けると
言う形をとりますが
悩んだ末、今回は切り取ったウレタンを溶接していくという手法をとります。 |
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大きいハンダごてで、溶接していきます。
溶接といっても鉄のように、ただ溶かしてくっつけていくだけでは
表面がつくだけです。
キチンと金属の細かいメッシュを入れていきます。
これをしないで、ただ溶かしてくっつけているところもかなりありますね。
ダメです。グット曲げるとすぐ割れます。 |
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上下の部分はあとで出てきますが
バンパー下部をおおはばにカットしますので、それを使用します。
3面、キチンとメッシュ溶接。ダクトは完成しました。ふう・・・
溶接でひずんだ部分をエポキシパテで修正。 |
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その後パテで修正。
エアロの接合部も同時に、パテ修正。
綺麗に形を作ります。
このあたりコチコチと途方も無い時間がかかります。 |
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今度は、バンパー下部の加工です。
マフラーの間のパネルを切り取って形をレーシーに変えていきましょう。
これによって、チタンのマフラーをグワッと見せつけるんですね(^^) |
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でも切っただけではいけません。
切りっ放しのペラペラだと、強度も質感もあったもんじゃない。
切り取ったパーツを短く加工して、角度を変えてこれまた溶接していきます。 |
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こちらも、ウレタン溶接。メッシュをキチンと入れていきましょう。 |
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マフラーの逃げの部分も余ったウレタンを溶接して綺麗に埋めます。 |
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エポキシパテ・ファイバーパテで整形していきます。
このサイドスカートとの段差をスムージングしなくてはなりません。 |
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ラインもスパーッ通してあげましょう。 |
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しかし問題。このバンパーかなり柔らかい。
置いているだけで次の日にはぐにゃッと曲がってしまっています。
これでは、いくら柔軟性のあるパテでももちません。
ッてことで、裏からアルミの補強素材を入れて曲がらなくしてやろう
ということになりました。 |
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ウレタンでもいろんな堅さの素材が存在します。
配合される樹脂によって左右されるんでしょうね。 |
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アルミのパネルも密着がいいようにサンダーをかけます。
細かい技やね〜。 |
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そしてエポキシパテで曲がりやすい部分に固定していきます。 |
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念のためファイバーパテも入れまっしょい。 |
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強度抜群になりました。
これで型をキチンと出すことができます。 |
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中古バンパーでしたのでその他の傷も修正します。 |
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こちらは3連ダクト。サイズを計ってカットしていきます。
角を丸く加工。
ココはネットを張って仕上げるので切りっ放し。
バリは取っています。
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はあ^〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
長い道のりですね〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
やっとサフェーサーまで出来ました。 |
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おっと、ライセンスフレームが干渉します。
これもカットして、スペースを空けてやりましょう。 |
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こちら、NISMOのプチバーフェン。
加工したバンパーに合わせてカットしてペイント。
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仮合わせしてみましょう。
ネジは入れていませんが、ぴったり合いました。
これにて加工終了。
あとはペイントして取り付けるだけ。 |