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 今回は愛媛県よりのご依頼です。イタリアの名車モトグッチのカウル修理と言う事です。


はるばる愛媛県松山市からやってまいりました。
これまたネットのおかげですね〜。
箱を開けてみましてカウルを取り出します。
左右別体式で左側ですね。
ちとキズが入っていますね。タチごけをされたようです。
モトグッチですのでこれぐらいでも直さねばなりません。(^^)

傷を落としてやります。
モトグッチといえば、モト冬木とグッチ雄三。
私も頭もモト冬木のようになってまいりました。
イヤそんなことは関係ねえ。
しかし、彼らの名前の由来は本当にこのモトグッチから来たのだろうか?
彼らのバイクにまつわる話は聞いた事がないし
そんな番組も見たことがないね〜。
てなしょうもないことを考えながら損傷箇所にパテを入れます。
ランランラン

どんどん進めましょう。
ありゃ、オーナー様も気づいてはおられなかったようですが
ここにもひび割れが波及しています。
転倒によるダメージは大体こういうところに来ますね。
ミラーの付け根やウインカーの付け根・・・。
皆さんも転倒したときは良く見てみましょうね。
キズはすぐに目に付くので分かりやすいですが
ヒビはなかなか気がつかないものなんです。
しかしそのヒビが何かとめんどうなんですよね〜。
しかし1回リペイントしてあるなこれ・・・年輪が浮き出てきた。
ヒビを治す場合ヒビに沿ってこのように掘り下げなければなりません。
傷自体は目立ちませんが修理するとなると
擦り傷よりかなり厄介です。
傷を落として表面にパテを塗るだけでは直りません。
素材が割れているのですから。
写っているのは掘り下げる道具、リュ〜ターです。
樹脂パテで補強。
普段あまりたわむところではないようなのでまだ簡単な方法をとります。
これが力のかかるところや端っこの方では
完全にプラスチック溶接しなければなりません。
よかったよかった。
パテで成型いたします。
そしてサフェーサー。
塗料の密着と下地のシーリングを受け持ちます。
ここからキャンディペイントに入ります。
これはベースカラーを塗ったところ。
このようなメタリックが中にあるのです。
この色がキャンディペイントの中に透けて見え
きれいなカラーリングになるんですね。
キャンディをかけていきますと
こうやって周りとの差がなくなって来ますね。
徐々にぼかしていきます。
隣り合うパネルとの色違いを避けるために端っこまでかからないように
範囲を制限しながら塗り広げていきます。
う〜ん、この矛盾を何とかするのがテクってモンですね。
キャンディを5〜6回かけていきますと
ホラこのとおり。きれいにボケました。サルでも出来ます。


うそです。ちょっとムズイです。

オランウータンなら出来るかもしれません。

クリアコートして出来上がり〜。綺麗になったでしょ?
これで安心して四国に帰れますね〜。




そうそう愛媛・松山といえば漱石の坊ちゃんですね〜。
坊ちゃんセンセも時代が時代なら、こんなバイクに乗っていたでしょうか〜。

いやいや、これはイタリアのモトグッチだぜ。
こんなキザなバイクに乗るのは赤シャツにちげえねえ。

坊ちゃんならいいとこビーノか郵政カブだな・・・。

などとまたどうでもいいことに思いを馳せつつ大阪より愛をこめて・・・。
全国に発送いたしております。

バイクなら部品送れるもんね。車はちょっと無理だけどもね。(^^)/^^^^^^^^^^^