hicolors.com WorksGarelly

 FRP(グラスファイバー)製品の補修について
もう皆さんご存知ですよね。FRP。自動車屋バイクのエアロパーツ、ボートのボディ、サーフィンや
スノボの板、風呂の浴槽等ありとあらゆるところに使われていますね。
今回はエアロパーツの補修工程をとおしてどのような修理が必要かをみていただきましょう。


バン!と音がしました。何かに当たったかな?
と思ってみてみますと
ちょっとFRPのエアロパーツが欠けているようですね。
まあたいした事ないか。
と思ってしまうような傷ですが良く見てください。
その周りに細かーいひび割れが走っているでしょう?
激安ショップやカー〇ンなんかではこのままパテで
修正してしまうでしょうね。
本当はこのヒビ部分をとらなければなりません。
サンダーで衝撃の及んだ範囲を削っていきましょう。
今の樹脂製品は形状復元力がありますので
一度ボカンとぶつかってもパッと見た目には
小さな傷がつく程度で何事もなかったように
形だけは結構戻ってしまいます。
ほらほら、傷が開いてきたでしょう?
ヒビの範囲はこれぐらいに及んでいるのですね。
こんな感じです。
白くひび割れているところがグラスファイバーの
繊維質が破壊されているところですね。
この繊維質が強度の支えなんです。
ここまで落として裏と表とあたらしいFRPを貼っていきます。
ああ、しまった。
FRPを貼っていく工程を撮っていなかった。
意味ないじゃん。いや多少あることにしましょう。
先を急ぎます。小さなことにこだわっている暇はありません。
<おい

FRPを綺麗に研ぎ上から成型します。
鈑金パテですね。
そしてポリエステルパテ。
正確にはこれぐらいのひずみが出ていました。
きちっと直すのならあれぐらいの傷でもこうなってしまいます。
予算のない人にはカーOンのような直し方もしないではないです。
この後サフェーサー、上塗りと続きます。

どうでしょう?FRPの修理というのは簡単な部分もあり、
また完全に直そうとするとかなり難しいものです。
表面にヒビがあるのでもなかなかお客さんは気づかないのです。

光が当たってやっと気づくようなヒビもあります。
細いヒビでもヒビがあるということは中の繊維がやられています。
塗装面だけがひび割れるということはありえません。
なので、広い面積に細かいひびが入ったとき複雑なラインがある面に入ったときなど
完全に直すことが出来ない場合も多々あります。

その場合、新品を買ったほうが安いのかどうかというのもひとつの選択手段として考えられる事をお勧めいたします。
色を塗ったら埋まるというものではないとご理解ください。
勉強不足なショップでは埋まると思っているところもあるようですので・・・。
後々出てくるのは必至ですね。

クラブクレストではそのようなご説明をさせていただいております。
インフォームドコンセントとか言うものですね。にゃはは。