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 今回はまた大仕事。フォルツァのエアロをスムージング
リヤは6点物を一体化します。出来上がりは全然大仕事じゃないんだけどね。。


08フォルツァのリヤをワイド化するエアロキットが付いています。
センターの上下とサイド左右4点からなり
おまけにアンダーが左右分割で付いていました。
全部で6点。
この部品を全て一体化して、リヤ周りが
パラリと外れるようにしたいとのご要望です。

FRP製ですので、合体させるだけなら簡単ですが
合わせの精度も問題があり
それをきれいに合わせてなおかつ
後にきれいに抜けるように作らなければなりません。
分割しているパーツならどこからでも外せるけどね〜。

とりあえず目に付いたのがまず
テールのフロント側、こんなところがまずひっかると予想されます。
このまま引っ付けたのでは、カウルが外れなくなりますね。。
このテープを引いたラインで切り取り
ボディラインを外に形成しなくてはなりません。

それをいかにも何にもなかったようにきれいに仕上げ
なおかつテールとの隙間も精度を出さなくては意味がありませんしね。。
切り欠いた状態でまず上下の固定。
テールとの隙間を合わせた状態で固定しています。
テールとテールの間部分もFRPで固定しています。

ロンホイして4輪タイヤを履いていて
またステンのナンバーステーがでていますので
そのクリアランスもきれいに取り直します。
上下の固定が済んだらテールの横部分が
干渉せずに抜けるかどうか試します。

つけたり外したりを繰り返しクリアランスを
徐々につめていきます。
フロントの上部接合部分もよせこせの一体感のない形状で
処理されていましたので、接合と同時にスムーズなラインに成型します。

シートをつけたら見えにくい部分とはいえ気になるんですよね。
こういうの・・・・
テールの下部分。
左右のサイドカウルとリヤアンダー部分を接合。
開きっぱなしになるので、ヒンジで止めてあったため
そのネジ部分も埋めます。

そしてアンダーカウルともFRPで頑丈に固定。

アンダーカウルのリヤショック干渉部分は切りっぱなしだったので
きれいに壁を成型。かっこよくしましょう。
見えにくいからって、キリッパはだめ!センスの問題。
6点全体が合体して1体物になりました。

この時点で、表からだけの固定ですので
全ての接合部分、裏からもFRPで固定&補強していきます。

このテールランプの横のとがった形状部分

ここの抜けを確保しつつ、いかにクリアランスをつめるか

一番時間のかかるところです。
裏の処理。

ここにもいらないでっぱりやなんや、いろいろ複雑な形状でしたので
いらない形状のものを除去
強度と精度を上げます。
いろいろな道具を使って、一気に研ぎ落とし
見えない裏側でも、スムーズに処理されていたいよね。
テールランプのクリアランスをさらにつめます。

1mm以下で作っていくんですが
このちょっとしたクリアランス調整がとても時間かかります。

やった人でないとわかりませんが
インナーカウルとのクリアランスも全然で

1〜2cmあいていたので、そこもFRPで作ります。

ここもテールと同じ。作っては削りを繰り返し
クリアランスをつめていきます。

もちろん一体物ですので抜けを考えています。
ここまできてやっとパテ処理に入ります。

全てのクリアランスをきちんと出してここから
スムーズなラインだし作業です。

この後、何度かのパテを経てサフェーサーに進み
研ぎを入れて上塗り。

かなーりの手間がかかります。
さて今度はフロントにかかるので
リヤの説明はここまで。


フロントはサイドアーマーをフロントカウルと
パテ埋めして一体化したいという普通のご注文だったのですが

これがまた、かなりかぶさりが大きいタイプで
端のラインがかなりはみだしちゃっています。
このままパテで埋めてもネジ止めと変らないシルエットになりますね〜

という事で、オーナー様のこだわりは端を合わせて
元からそうであったような形にしたいということです。

う〜ん。と悩みまくって結局切る事になりました。
切るっていっても、3次元箱物ですから
端っこ切って、付けるっていうような単純なものではありません。

前後の寸法を合わせて下端の寸法もノーマル並に絞ってとなると

製品を全バラして作り変えになります。
ばらばらにしてひとつずつのサイズを小型化します。

ん?なんか重いぞ。

このエアロ ウインカー部分がパテ埋めされています。

ちょっとだけFRPで後は全部パテ。

何じゃこのパテの量は!無茶苦茶やな。

パテ埋めパテ埋めっていうけど、ほんとはきちんと素材で埋めて
パテは最小に抑えるようにせなあかんで
こんな作業やるやつがいるから何でもかんでも

パテで埋めて〜っていわれるねん。
穴でも何でもパテだけで埋まると思ってるやつが多すぎるねん。

大きな声で言っとくよ!
パテには埋める能力はありません!
ぜーんぶ削り落としてFRPでウインカー穴を埋めたところ

かなーり軽くなったよ。見た目もスっきりでしょ?
小さく切っていくと、サイズが合わなくなるので
切りかきを入れて絞っていきます。
ノーマル部分とのフィッティングをFRPで
インナー部分とも合体させていきます。

絞った下端部もインナーと接合
かなりノーマルラインに合わせているので
貼りシロが少なくちょっと強度弱いかなあ。


ここまでやると無理してるって言うのが本音なんだけどね。
加工をしていると、ノーマルの強度にはなりません。
形が完成したら、ノーマルカウルと接合後
パテで成型していきます。
ポリパテで細かい調整
やっとここまで来た〜って感じ。

フロントフェイスもちょっと加工したので
3点共にサフェーサーを入れます。

元はここにある部品10点だったんだけどね。

外装・フラットシルバー、内装フラットガンメタで仕上げ。
その他、フォーク・ジェネレーターカバー・テールランプハーフスモークなどいろいろやり完成しました。
仕上がりは極自然になったと思いますが
出来上がりをみると、あんな苦労があったなんて思えないところがなんかものたりないけど・・・(^^;
こういう通好みの仕上がりってそんなもんですね。

ちなみにリヤカウル一体物はネジ2本でガバット外れます。


久しぶりに長いレポート、なんか疲れるな〜。
近じかブログでの日々更新に切り替えよかな〜。